ライフデザイン

人生の大事なことを「ちゃんと考える」とは、どういうこと?

「ちゃんと考えるための8ステップ」は合理的意思決定プロセスの中核です。直感でなんとなく決めるのではなく、ちゃんと考える結果、納得感をもって決めることができます。

定年後(老後)について「ちゃんと考えて!」と言われても……

このマンガの退職準備セミナーの講師は、受講者に退職後の人生について、「ちゃんと考える」ように促しておきながら、それに対する「ちゃんと考えるとは、何をどのように考えることなのでしょうか?」との質問に答えることができませんでした。

次の2点については、どなたも異論はないでしょう。

✅ 人生を左右するような大事なことはちゃんと考えるべきだ。
✅ 定年後(老後)の人生はちゃんと考えるべき大事なことだ。

しかしながら、「ちゃんと考える」方法を教えることができる人がいないのです。
あなたは、ちゃんと考える方法を人に教えることができるでしょうか?

学校や会社で、人生に大事なことをちゃんと考える方法を教えているでしょうか?聞いたことがありません。
今まで人生の大事なことを「ちゃんと考える方法」がなかったのです。

では、今まで、どうやって人生の大事なことを決めてきたのか?
それは、直感を中心とする人生OS-50によってです。
私たちは、平均寿命約50年時代に形成された直感中心の意思決定を「人生OS-50」と呼んでいます。
よく考えたつもりでも、実は直感で「なんとなく」決めていたのです。

「ちゃんと考える方法」を学ぶ必要がなかった理由

しかし、なぜ「ちゃんと考える方法」がなかったのでしょうか?
意外なことに、「ちゃんと考える方法」を学ぶ機会がなかったというよりは、その必要がなかったのです。

その理由は、大きく二つあります。

理由 1️⃣ そもそも「何をちゃんと考えるべきか」が見えていなかった。

人生100年時代には、長い定年後(老後)が待っています。
健康、介護、老後の生活資金、住まい、生き甲斐など、人生50年時代には考える必要がなかった人生を左右する大事なテーマが寿命の伸長に伴って、現れてきたのです。しかし、多くの人は、それらのキーワードを知っていても、自分が定年後(老後)に直面するテーマとして、ちゃんと考えるべきであるとは位置づけていません。

例えば、「介護」というキーワードは知っていても、

✅ 自分は介護を受けることになるのか?
✅ 自分は誰の介護をすることになるのか?
✅ 介護にはどのようなことが必要となるのか?
✅ 誰の世話になるのか?
✅ 認知症になったら財産、住まいの管理はどうするのか?
✅ それらの費用はいくらかかり、どう手当するのか?

など、介護について、予めここまで考えている人は多くありません。

知っていることと、ちゃんと考えられることは違います。つまり、ちゃんと知っていないと、ちゃんと考えることはできないのです。

👉 賢明な人でも、知らないことを考えることはできません。

 

理由 2️⃣ 「何をちゃんと考えるべきか」が見えていなかった結果として、「ちゃんと考える」必要がなかったことです。

人は、受験や仕事のように目標と期限が明確であれば、情報を集め、比較し、時間をかけて考えます。しかし、定年後(老後)の人生は、親や上司などがいないため、誰からも指示がありません。
ですから、自分自ら、目標と期限を設定しない限り、ちゃんと考える必要性が生じません。

👉 つまり、何を考えるべきかが見えていないために、ちゃんと考えるテーマも生まれず、ちゃんと考える方法そのものを学ぶ必要もなかったのです。

人生50年時代はそれでも不都合はありませんでした。多くの人には短い老後しかなかったからです。

長い老後には、自分で目標を設定し、判断しなければならない重要なテーマが次々と訪れます。

👉 だからこそ、「何を考えるか(ファクターX)」と、「どう考えるか(合理的意思決定プロセス)」の両方が必要になります。

人生の重要なテーマを知り、その一つひとつについて自分なりに考える。その積み重ねが、自分らしい人生や生きがいを育んでいきます。

 

人生OS-100は、「何について考えるか」と「どう考えるか」を統合した意思決定プロセス

私たちは、「ちゃんと考える」とは、「何について考えるか」と「どう考えるか」の両方がそろって初めて実現できると考えています。

人は普段、素早く直感的に判断するシステム1を中心に意思決定をしています。システム1は日常生活には欠かせない優れた仕組みですが、短期的な利益や負担を重視しやすいため、老後への備えや健康、老後の生活資金、生き甲斐など、長期的な視点が求められる人生の重要な判断は不得手です。

そこで、人生OS-100では、認知心理学で明らかになった認知の二重プロセスをもとに、反実仮想予期的後悔リテラシーを取り入れ、システム1とシステム2が協働できるよう、考えるプロセスを8つのステップとして標準化しました。これが、「ちゃんと考えるための8ステップ」です。

最初のステップで「何について考えるか」を明確にし、その後の7つのステップで「どう考えるか」を体系化しました。つまり、LIFEデザインカードによるフレーミングから、合理的な意思決定までを一つのプロセスとして統合しました。

 

動画】「ちゃんと考える」とはどういうことなのか。

実際のケースをもとに、ちゃんと考える方法を解説した動画をご覧ください。

約12分(2倍速で約6分)

この動画では、直感による判断と合理的意思決定プロセス(ちゃんと考える)による判断の違いを対比しながら、ちゃんと考えるための8ステップ について、具体例的に紹介します。

LIFEデザインワークの活用シーン

LIFEデザインワークは、人生100年時代に必要な「人生OS-100」を体験的に学ぶ実践プログラムです。個人の人生設計だけでなく、社員教育、顧客支援、地域福祉など、さまざまな場面で活用できます。

【個人】

人生100年時代を自分らしく生きるためのライフデザインプログラムとして

・定年前後のライフプランニング
・生きがいづくり
・おひとりさまの将来設計
・親の介護・認知症への備え
・相続・終活の準備
・家族で人生について話し合うきっかけづくり

【保険代理店・金融機関】
商品を提案する前に、お客様自身が人生を考え、納得して意思決定するための共通基盤として

・ライフプラン相談
・定期・継続的なフォローアップ
・セミナーのテーマとして
・顧客との信頼関係づくり

【教育機関】
人生OS-100を人生OS-100を人間の基本的な意思決定の土台として
・教職員研修
・キャリア教育
・ライフデザイン教育

【企業・労働組合】
人生100年時代に対応した社員教育・福利厚生プログラムとして。

・ライフデザイン研修
・定年前研修
・福利厚生
・キャリア形成支援

【地方公共団体・シニア関連事業者】
市民の人生設計を支援する共通プログラムとして。

・生涯学習
・終活講座
・介護予防
・市民セミナー
・顧客向けイベント
etc.