あなたには、理想的な定年後(老後)のイメージがありますか?
それとも、成り行きに任せますか?
仕事をやり遂げ、子育てを終えた後の具体的なイメージです。
「余生」と考えるには無理があります。
なぜならば、「余生」として、100年の人生は長過ぎるからです。
むしろ、定年後(老後)は、人生の「収穫期」と考えることを提案します。
定年後(老後)は、人生の「収穫期」と考えることには少なからず、意味があります。
定年後(老後)は、別の人生ではありません。
定年前の人生の延長線上にあり、個人の人格も定年前後で違うことはなく、一貫性があるのです。
そうではありませんか?
定年後(老後)を「人生の収穫期」であると、とらえる意味
とは言え、仕事、子育てなど、目先のことで手一杯である人が多い定年前に、定年後(老後)を人生の収穫期であると、とらえることは難しいはずです。だからこそ、たまたまこの記事を見た今は、時間をとって、定年前から定年後(老後)を人生の収穫期としてライフプランを考えるチャンスなのです。


同期入社のA子さんとB子さんは、65歳で、同時に定年を迎えました。
定年を迎えたA子さんは、一生懸命に貯めたお金と運用の進捗に余念がありません。一方、B子さんは、今まで地道に考えて生きたライフプランを見かえしています。


定年を迎える15年前のふたり様子です。
A子さんは、定年後を「余生」ととらえて、お金を一生懸命貯め、運用していました。一方、B子さんは、定年後は「人生の収穫期」であるととらえて、目標とするいくつかの収穫のために時間とお金を投資していました。


再び定年後の二人です。
二人の定年後の生活は対称的でした。
A子さんは貯蓄と運用のお陰でお金はタップリ持っていますが、することがなく、退屈な定年後(老後)をひとり家で過ごしています。
一方、B子さんは、お金はA子さんほどありませんが、定年後の収穫のために、様々な準備をしていたため、あちこちで生き甲斐をもって、仲間と楽しく過ごしています。
この二人の定年後(老後)の過ごし方の違いは、定年後(老後)を「余生」ととらえていたか、「収穫期」ととらえていたかにあったのです。
A子さんのように、賢明な人であっても、その時の目の前のこと、仕事や子度育てで頭がいっぱいで、定年後(老後)の自分のことについてはお金のことくらいしか気が回っておらず、お金さえあれば、定年後はなんとかなるだろうと考えるのが普通でしょう。
農業 ー メタファーとしての「稲作」で人生の収穫を考えてみる
なるほど、定年後(老後)は収穫期か……
仕事も一段落し、子育ても終わっているはずだから、そうかもしれない。
しかし、いったい自分は何を収穫することができるのか?
何を収穫しようとしているのだろうか?
定年後(老後)を迎える前に、定年後(老後)を「収穫期」としてとらえると、人生を一気痛感した物語として描けるようになります。
逆に、「余生」と考えてしまうと、「定年後の収穫」を考えようとはしないでしょう。
だから、定年後(老後)の位置づけが重要です。
そこでまず、メタファーとして使った「収穫」の意味を稲作で考えてみましょう。
メタファーとしての収穫
稲は、収穫したいと思った時にいきなり収穫できるわけではありません。
田圃に出てみたら、勝手に稲穂が実っているなんてことはありません。
農家は
1️⃣ 第一に、米を収穫をしたいという強い気持ちをもっています。
2️⃣ 第二に、いかにして、収穫するかという方法と段取りを学んでいます。
3️⃣ 第三に、収穫する目的をもって、収穫に至る段取りを先送りすることなく実行します。
次のような様々な取り組みの結果として、はじめて収穫を揚げることができるわけです。

人生においても、よい収穫をするために必要なことが多いと思いませんか。
定年後(老後)に収穫をしたいなら、何を育てるのかを決めるだけでは足りません。
その実りを左右するさまざまな条件を見渡し、必要な手入れを、必要な時期にしていく必要があります。
チェック!あなたは、老後に何を収穫したいですか?
あなたは老後に何を収穫したいと考えていますか?
🌾 健康という実り
🌾 家族や身近な人とのつながりという実り
🌾 お金の安心という実り
🌾 生き甲斐や役割という実り
見えてきたものは、まだおおまかな収穫の枠組みに過ぎません。実現したいと思えるほど具体的にイメージができるでしょうか 問題は収穫の中身です。
何をどれだけ収穫したいのか。
田畑でも、「よい実りがほしい」と思うだけでは収穫にはなりません。
何を育てるのかを決め、どれだけ育てるのかを考え、そのための条件を整えていかなければなりません。
✅ 雨が少ないなら水路を整える。
✅ 土が弱いなら肥料を考える。
✅ 雑草が多いなら早めに抜く。
✅ 人手が足りないなら作業のやり方を工夫する。
人生の収穫も同じです。
そもそも、理想の定年後(老後)とはどのような状態なのか?
それがなければ、どの種も撒けばよいかもわかりません。
問題は、次の2点です。
1️⃣ 定年後(老後)に何を収穫したいのか
2️⃣ いかにしてその収穫をするのか
収穫期は長く続く!昔よりずっと長い
その準備が必要な理由のひとつは、今の定年後(老後)が、昔のような短くはないからです。
今、65歳になってからの人生は、男性でも約20年、女性では24年を超えます。
65歳は、もう終わりに近い地点ではなく、そこからなお長く続く中間地点に過ぎません。
人生50年時代の感覚では、老後は短い終盤でした。
だから、「大きな問題がなければ何とかなる」という見方でも済んだのかもしれません。
今は違います。
収穫期そのものが長いのです。
収穫期が長いということは、よい実りがあればその恩恵を長く受けられるということです。
逆に、実りが乏しければ、その不足とも長く付き合わなければなりません。
つまり、今の定年後(老後)は、短い余生どころか、長い人生のメインイベントなのです。
長い収穫期には、必要な実りと、それに必要な条件
長い定年後(老後)に必要な実りはひとつ、ふたつどころではないということです。
だから、その実りを得るためには、努力が必要です。
その努力は、老いた自分や家族にやらせるよりは、定年を迎える前にしておいた方が楽です。
畑と作物だけを見ていては足りません。
天候も、水の流れも、土の状態も、雑草も、働く人の力も見なければなりません。
ひとつの収穫は、多くの条件に支えられています。
老後も同じです。
健康という実り
長生きすることと、自由に動けることは同じではありません。
健康には、生活環境、ストレス、習慣、運動、睡眠、病気への備えなど、複数の条件が関わっています。
家族や人間関係という実り
家族が自然に支えてくれる、いつも誰かがそばにいる、困った時には助けてくれる家族がいるという前提も、昔ほど当然ではありません。人間関係という実りには、婚姻、子ども、日頃の対話、距離感、周囲とのつながりなどが関わっています。
お金という実り
老後のお金は、ただ生きていけるかどうかの問題ではありません。
どんな暮らし方ができるのか、どれだけできることの選択肢を持てるのかに関わります。
そこには収入、支出、資産、制度、家族状況、計画性などが絡みます。
生き甲斐という実り
ここが見落とされやすい点です。
老後は、時間ができ、お金があれば自然に満たされるわけではありません。
役割、つながり、学び、居場所、張り合い。
こうしたものが重なって、生き甲斐という実りになります。
このように、人生後半の収穫は、健康だけでも、家族だけでも、お金だけでも、生き甲斐だけでも足りません。それらが、相互に関係し、調和してはじめて実現するのです。
🔥 健康が崩れれば、お金にも影響する。
🔥 お金の不安は、生き甲斐を奪うことがある。
🔥 家族関係は、安心にも孤独にもつながる。
🔥 生き甲斐があるかどうかは、日々の気分に響く。
老後の収穫とは、複数の実りを、多くの条件の中で育てていくことなのです。
だから、必要なのは、畑全体と、その周りの条件を見渡すライフプラン
必要なのは、畑全体を見渡すことです。
しかも、畑の中だけではなく、その周りも含めて見渡すことです。
✅ 何を育てたいのか。
✅ 今どこまで育っているのか。
✅ どこに雑草があるのか。
✅ 水は足りているのか。
✅ 土はやせていないか。
✅ 天候の変化に耐えられるか。
✅ 働く人の力は足りているか。
✅ 順番と時期は合っているか。
人生後半も、まさにこれと同じです。
🔹 健康だけを見ても足りません。
🔹 家族だけを見ても足りません。
🔹 お金だけを見ても足りません。
🔹 生き甲斐だけを見ても足りません。
さらに、その背後にある条件も見なければなりません。
✅ 時間はあるのか。
✅ 支えてくれる人はいるのか。
✅ 相談できる相手はいるのか。
✅ 生活環境はどうか。
✅ 自分の思い込みや先送り癖が邪魔をしていないか。
必要なのは、人生後半の収穫を左右するファクター全体を見渡すことです。
それができて初めて、何を優先し、どこから手を入れるべきかが見えてきます。
これらをまとめたものがライフプランです。
種まき、水やり、雑草抜き、施肥には、それぞれ時期がある
もうひとつ大切なのが、タイミングです。
種まきには時期があります。
水やりにも時期があります。
雑草抜きにも時期があります。
施肥にも時期があります。
収穫の直前になってから、
「やはり別の作物にしたい」
「今から土を整えたい」
「今から雑草を抜きたい」
と思っても、間に合わないことがあります。
人生後半も同じです。
健康は、必要になってからしか考えられないものではありません。
家族関係も、問題が起きてからしか整えられないものではありません。
お金も、退職してからしか考えられないものではありません。
生き甲斐も、仕事を終えた瞬間に自然に生まれるとは限りません。
時間を要すること
🔹 人との関係。
🔹 日々の習慣。
🔹 暮らし方のクセ。
🔹 相談できる相手の有無。
🔹 情報の入手、持ち方。
🔹 判断の仕方。
こうしたものもまた、収穫を左右するファクターです。
収穫期に入ってからでは遅い作業がある。
だから、今から考える意味があるのです。
あなたの「定年後(老後)の収穫」を見つける方法
定年後に収穫したいものを、「定年後(老後)を人生の収穫期にするための4つの収穫ガイド」は、健康・つながり・お金・生き甲斐の4つの視点から、あなたが望む定年後(老後)と、今から始める種まきを整理することができます。
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