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生前整理・遺品整理ー老人ホームへの入居に備える

これから老人ホームに転居しようと考えている人とその家族にその備えと段取りを紹介します。

まだ、あなたやあなたの家族に介護施設に行く気がなかったとしても、整理しなければならないタイミングは突然やってきますから、今のうちに、必要となるその段取りを頭に入れておいてはいかがでしょうか。

突然やってきたのが死であれば、それは遺品整理と呼ばれ、入院や老人ホームへの引越であれば、それは生前整理と言われます。

備えるべきことを簡単に理解することができる「生前整理チェックリスト」をプレゼントしますので、ダウンロードしてチェックしてみてください。(記事の下端から)

1.余裕のない老人ホームへの引越し

あなたにしても、あなたの家族にしても、ピンピンと元気な間に住み慣れた家を離れて老人ホームに行きたいと思いますか?
ほとんどの人は、少しでも長く住み慣れた我が家で、過ごしたいでしょう。

そのように考える人が多いとしたら、老人ホームに引っ越すタイミングの多くは、次の2つではないでしょうか!?

<1>入院後の引越

病気やケガで入院治療を行い、治療が終わっても自宅で生活するのが困難な場合です。本人と家族は、引き続き病院で療養したいと考えているにもかかわらず、治療の終わった病院からはベッドを開けて欲しいと退院を求められてしまいます。

いわゆる「退院調整」です。治療できることがなくなった病院は、一刻も早くベッドを次の患者に回したいと考えるのは、当然のことです。その受け皿として老人ホーム、あるいは系列の老人保健施設等を紹介することになります。

そもそも、病院への入院は急であることが多く、自宅は入院直前の状態のままです。
他に片づけてくれる家族のいないおひとりさまの場合は、冷蔵庫の生鮮食料品はおろか、家の中は片付けをする余裕もなく、入院前のままというケースは少なくありません。

<2>自宅からの救出

家族が、かなり前から老人ホームへの転居をすすめていたにもかかわらず、本人が同意しないがために、それが先送りされ、何らかの事故を契機に、一人暮らしがもう限界であるとみた家族が急いで転居をさせるケースです。

おひとりさまの場合は、ご近所からの地域包括支援センターへの通報等によって自宅から救出されて老人ホームに入居するケースが少なくありません。

老人ホームに行かざるを得なくなる兆候

・頻繁に徘徊している姿を見られる
・宅配弁当を取り忘れる
・ゴミ屋敷化

老人ホームへの入居に予め備えておく

以上のように、老人ホームへの入居は突然の事故のようなものです。誰もがいつまでも住み慣れた自宅で過ごしたいと考える結果、認知症が進んでいることに気がつかなかったり、病気や事故で入院した後の退院調整によって急遽老人ホームに転居しなければならなくなることがあります。

本人にとっても、家族にとっても老人ホームへの入居問題は突然やって来ます。だからこそ、元気なうちに段取りを考えておくことが重要です。

それは火事や地震への備えとしての消防訓練や避難訓練に近いものだと言えます。

2.引越は誰がやるのか?

<1>本人にはできない

先ほど書いたように、余裕をもって老人ホームに引っ越すケースは多くはないという実態から想定すべきことは、老人ホームに引っ越す際には、本人が自分自身で整理を行った上で、引越の段取りを行うことは難しいということです。

従って、老人ホームに行く際の整理は、本人ではなく、家族もしくは業者が行うことになります。

<2>老人ホームに持ち込める家財はわずか

よほど高級な老人ホームに行くことができる人でない限り、有料老人ホームの個室の面積は、10.65~25㎡程度ですから、持ち込むことができる家財や衣料はごくわずかです。

持ち込む衣料と家財の選定を行うとともに、引越の後に残された今後使わなくなる家財の整理が必要となります。

転居後に住む人がいなくなる戸建て住宅やマンションは、そのまま放置しておくと管理に費用や手間がかかるため、いづれ処分をする必要がでてきますから、家財の整理を引越の際に合わせて行うことになりますが、本人はそれができる状態ではありません。

<3>専門業者の活用

家族が手伝うとしても、できるのは、衣類や小物のとりまとめとその運搬くらいに過ぎません。一生涯に買いためた衣類と家財の分量は、家族の想像を超えます。いくら捨てても捨てきれないほどです。

もとより、大きな箪笥やエアコンなどは家族で片づけることはできません、中途半端にやって、やりきれなくなってから、専門の業者に依頼するのであれば、はじめから業者を使うこことを選択するのも一法です。

業者を使うことで、指示は自分で行い、整理と処分を業者が行うことで、作業は迅速に進捗します。

3.生前整理のマトリクス

家財の整理の段取りが重要です。
いざ、家財の整理を初めて、ひとつひとつ家財を取り上げてどうしよう?などと考えていると、様々な想いが交錯して作業は一向に進みません。

整理しようとしている家財は、長期にわたってその時々の都合で取りそろえてきたものなので、あらかじめ、その家財が持っている性格と処分の方向性を決めておく必要があります。

そこで、生前整理のマトリクスです。

 その家財に対する想いの有無と経済的価値の有無で4象限にプロットすることでその後の処分方針がはっきりします。

第Ⅰ象限 想いがあり、経済的価値があると判断した第Ⅰ象限の家財は売却・生前贈与・遺品贈与します。

第Ⅱ象限 想いはあるものの、経済的価値がないものは、生前は本人が持ち続け、死後に遺族が引き受けるか処分します。

第Ⅲ象限 想いも経済的価値もないものは、即廃棄します。

第Ⅳ象限 想いはないが、経済的価値があるのもは、売却するか、生前贈与します。

まずは、目の前にある家財をこの4象限にプロットしてみましょう。

具体的には、4色のポストイットを用意して、第Ⅰ象限はピンク、第Ⅱ象限はグリーン、第Ⅲ象限はブルー、第Ⅳ象限はイエローなどと張っていくのもひとつの方法です。

4.想い出すと幸せになる(経済的な価値がないもので)

ここで、人生において重要なのは、客観的価値(経済的価値)はないものの、主観的価値が大きな「想い出」です。

代表的なものは、写真アルバム、表彰状やトロフィー、時計や万年筆などの愛用品です。それらのモノには想い出が込められています。
そして、一度失うと取り戻せないのが、想い出です。
家族の思い出が詰まったアルバムはその最たるものです。

(岸辺のアルバム)
1974年の多摩川水害を題材にした「岸辺のアルバム」では、そのタイトルの通り、命を懸けてアルバムを守った話でした。

台風で多摩川の堤防が決壊して、堤防沿いの家々が流されようとする中で、5分間だけ帰宅を許された家族が持ち出したのは、銀行の通帳でも、家の権利証でもなく、子どもが小さい頃が写った5冊のアルバムでした。

そのようなものはなくなっても再発行することができるのですが、想い出だけは一度失うと取り返すことができないことを家族の全員がわかっていたのです。

しかしながら、高齢になると、重いアルバムはどこかにしまい込まれ、見返されることは少ないようで、もったいないことです。

思い出せば幸せになるにもかかわらず、その最も大切なアルバムの写真を見返すことを忘れているのはもったいないことです。

写真をデジタル化して、パソコンやタブレットに何千枚も収納することができます。デジタル化すれば、子どもや孫にコピーしてプレゼントすることもできます。
私たちは銀塩写真のアルバムのデジタル化をサービスしています。

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5.その他 引越のチェックポイント

<1>自宅不動産の管理と処分

老人ホームに転居したからと言って、長い間住み慣れて、想い出の詰まった自宅をおいそれとは処分する気にはなれないものです。

しかし、住みもせず、帰ることもできない自宅をそのまま保有し続ければ、火災保険料、固定資産税等管理にコストがかります。庭のある一戸建ての場合は草木のメンテナンスが必要ですし、マンションであれば、管理費と修繕積立金も負担となります。

老人ホームに転居する際に,どうするかを突然考えるのではなく、今、そうなった場合にどうするかを、予め考えて決めておきましょう。処分するか否かは別にして、評価額だけでも調べておくことをオススメします。

詳しくはこちらのオンデマンドウェビナー(有料)で説明していますのでご覧ください。

「超高齢社会の不動産基礎講座」

<2>挨拶

立つ鳥後を濁さずと言いますが、お世話になったご近所や年賀状をくれる親戚や友人に黙っていなくなってもあなたは気になりませんか?

気になる人は、簡単でいいので、挨拶状を作りましょう。
挨拶回りをする際には不在の家もあるでしょうから、封筒に入れておきます。

そして、それ以外の親しい人にはきちんと転居届けを出しておいたらいかがでしょうか。

意外と、いつの間にかいなくなったね……
どこに言ったのかしら?たぶん老人ホームか、病院ね!

なんて言われたり、思われたらどうでしょうか。

<3>電気・ガス、電話、通信販売等の契約の停止、解除

これらは、その時に備えて契約と連絡先の一覧表を作っておくといざと言う際に楽です。
結局、先にやるか、後にやるか。自分でやるか、他人にやらせるかの違いです。

<4>郵便物の転送、各種取引先への通信先の変更

郵便局への簡単な届け出で転居先に転送してくれます。
ただし、毎年手続をする必要がありますので、お忘れなく。

6.無料ダウンロード「生前整理チェックリスト(PDF入力フォーム)」

飯塚憲貴氏と共同開発した生前整理マトリクス付きで、入力できるPDFフォームです。
登録してダウンロードしてご活用ください。

7.オンデマンドウェビナー 「生前整理後から」(有料)

「生前整理の力」

要約すると

・老人ホームへの引越は急であることが多く、その時には、すでに本人は、引越の段取りをすることができない状態にあることを想定して、予め生前整理をすすめて衣類・家財を減らしておく。

・実際に老人ホームに引越す際に、残された家財の処分をいずれ業者に依頼しなければならなくなるので、持ち込む家財のとりまとめと引越などもはじめから専門業者と相談した方が効率的。

・生前整理マトリクスを使うと、家財の処分の方針が容易に決まる。

・主観的な価値が大きいアルバム等は、想い出して本人と家族を幸せにする力があるので、デジタル化するなどして、老人ホーム持っていく。

・思い入れのある不動産であっても早めに処分して保有コストを削減する。

 

 

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