夏が来れば想い出す!?
今の季節(7月下旬)小学生は夏休みに入りました。
その頃のあなたの夏休みの様子を想い出してみてください。
自由研究や読書感想文に頭を悩ませた記憶はありませんか?
小学生の宿題は先生が課題を設定して生徒に与えるものですが、その宿題は、あなたに自分で考えて、自分で創り出す力を与えてくれませんでしたか?
大人の夏休みの宿題?
大人になった私たちにはもはや夏休みの宿題はないので、ノンビリとバカンスを楽しむ、あるいはボケーッとしていてもよいのでしょうか?
もちろん、そのような過ごし方もひとつの選択肢です。
ひとつのというのは、もうひとつ、大人の宿題を片づけるという夏休みの過ごし方もあるからです。
小学生は先生が宿題を出しますが、今のあなたに宿題を出してくれる学校の先生はいません。従って、受け身でいては大人の夏休みの宿題に気づくことはできません。だから、多くの人が大人の夏休みの宿題に気づかずに夏休みを過ごしています。
では、大人の夏休みの宿題を出すのが誰なのか?
あなたの「人生」があなたに「何が夏休みの宿題であるのか?」と、問いのカタチで出しているのです。
大人の夏休みの宿題はあるものではなく、自分で創り出すものなのです。
定年を迎える岸田先生の夏休みの宿題
来年定年を迎える小学校の教師である岸田先生が生徒の口を通じて人生から宿題を問われたケースを動画でご覧ください。
人間とチンパンジーの違い

人間は約700万年前にチンパンジーから分化したと言われています。
あなたは来世に人間として生まれ変わるのと、チンパンジーと生まれるのとをどちらでも選ぶことができるとしたら、どちらを選択しますか?
この質問に対して、100%の人が来世も人間として生まれたいと回答します。
あなたはどちらがよいですか?
それはなぜですか?
チンパンジー以下の動物と人間の違いを端的に言えば、将来を想像して今何をすべきか選択する能力がないか、あるかです。
チンパンジー以下の動物は周囲の環境の刺激に反応しているだけなのです。
一方、人間は幸か不幸か将来を想像することができてしまうので、常に選択を迫られています。将来に向けて前向きに選択する人もいれば、将来を不安に思って選択をせずに鬱病になる人もいます。
将来を想像することができ、選択することができると、何のために選択(生きる)するのかという点について疑問が涌きます。無意識で選択する場合がほとんどですが、時々意識が「なぜ?」を無意識の選択に投げかけるのです。
明るい将来を想像することができない場合に、多くの人が人生に対して、自分は何のために生きているのかと問うています。
あなたの生きる意味は何ですか?
それとも生きる意味などないと考えていますか?
人生が出すフランクルの問いとしての宿題
心理学者であり、アウシュビッツの生還者でもあるヴィクトール・フランクルは、
こんな言葉を残しています。
「人生に意味を問うのではない。人生から問われているのだ。」
人生が問いかけてくることに、私たちはどのように応えるのでしょうか?
私たちが悩んだり、踊り場状態にいる時は
人生の側から、自分に問いが投げかけられている状態なのかもしれません。
たとえば――
✅ なぜ、退屈なのか?
✅ なぜ、生き甲斐を感じないのか?
✅ なぜ、自分ばかりが苦しいのか?
✅ なぜ、誰も理解してくれないのか?
そんな「なぜ」の問いに押しつぶされそうなとき、フランクルはこう言うのです。
「なぜを問うのではなく、どのように自分が応えるかを考えなさい。」
意味は、見つけるものではなく応えることで生まれるものであると言うのです。
フランクルが説いたロゴセラピーは、人が本当に健やかに生きるには、「快楽」でも「成功」でもなく、意味ある人生を持つことだと教えてくれます。
そして、意味はあらかじめ与えられているものではなく、
人生からの問いに応えることによって生まれるというのです。
この夏、自分に向き合うための「3つの問い」
今回、大人の夏休み企画として、フランクルの思想をもとに、大人のための「大人の夏休みの宿題ワークシート」作成しました。
そこにあるのは、たった3つの問いです。
けれど、この問いに真正面から向き合ったとき、あなたの中に眠っていた「生きる意味の感覚」が、そっと目を覚まします。
🔶問い1.今日という日を、自分にとって意味ある日にするために何をする?
今この瞬間を、意味ある1日にするには何をするか。
フランクルは、あらゆる状況において人生に対する態度を選ぶ自由はあると語りました。
どんな日でも、自分にしかできない意味ある選択があるのです。
🔶問い2.今、誰の役に立つことができるだろう?
意味は、自己完結するものではなく、他者への貢献という形をとって、私たちの心を満たします。
誰かのためにできることを考えるとき、人生は静かに輝き始めます。
🔶問い3.人生の最後に、“これでよかった”と思うには、どんな生き方が必要ですか?
フランクルは、死を見つめることを通して、
生の意味が際立つと語りました。
「この人生でやり残したことはない」と思えるには、今、何を選ぶべきなのか?
この問いは、今を生きる力を与えてくれます。
「大人の夏休み宿題ワークシート」無料プレゼント
上記3つの問いをベースに、書き込んで内省できる
PDFワークシートを無料で配布しています。
・解説+問い+記入欄のシンプルな構成
・所要時間は15~20分
こちらのフォームからメール登録すると、PDFをメールにてお送りします。










