研修・講演

【人生ドック】企業内ワークショップ 「親と自分 老後の3つの関所の通り方」

大手製薬会社(ノバルティスファーマ株式会社)の現役社員の皆さまに親の老後への備えについてワークショップを開催させていただきました。その概要とアンケート結果をご覧ください。

<実施要領>
日時 2023年8月4日(金)14:00〜15:30(90分)
場所 ノバルティスファーマ株式会社 本社会議室
受講者数 会場20名、オンライン130名 計150名

ワークショップの狙いとカリキュラム

狙い

親と自分を含めた家族が介護状態になった時からその後に生じる①リスクと、②予めリスクの発生によるダメージを回避、あるいは減少させる備える方法を知ることによって、一度きりの人生を後悔しないものにすること

現役で働いている人にHappy Ending カードを使った「人生ドック」の受診をすすめています
健康だけを対象とした「人間」ドックに対して、「人生」全体をドックするのが「人生」ドック!
「まさか!」
「えっ、もう?」
と後悔しないために

ワークショップ型カリキュラム

耳から聞くだけではではなく、受講者自身が手を動かし、記入することで、自分事として自分と家族の将来に感情移入して参加するスタイルを指向しています。

<ポイント>
🔶チェックリスト「老後の3つの関所の通り方」
受講者が自分の置かれた環境と価値観をチェックすることによって、自分自身と家族の老後のリスクを認知することができます。

🔶ワークノート「成年後見編」
リスクの詳細と対策を聞きながら、ワークノートに自分自身の選択とその理由を記入することによって、自分自身で気づき、選択した今後の対策をまとめ上げることができます。

<講演の流れ>web
1.後悔最小化 後悔しない人生に
2.老後の不安とその先送り
3.意思能力喪失への備え
<1>任意後見制度(法定後見との違い)
<2>任意後見ではできないことー公正証書5点セットと保証
<3>リスク対策のプロセス
<4>公正証書の作成方法
<5>先送りの防止策
<6>人生を俯瞰したライフデザイン

アンケート結果をご覧ください(n=51)

1.定量アンケート

Q1.この講演に参加した理由は?
<1>将来の親の介護に備えて 55%
<2>現在すでに介護中    17%
<3>自分の老後に備えて   15%
☞ 現役社員時代からすでに親の介護をしている、あるいは備えたいと考えている人は多い

Q2.この講演に参加する以前より、親の意思能力の喪失について考えていたか?
<1>はい  78%
<2>いいえ 22%
☞ 親が認知症などで意思能力を失うリスクを認知している

Q3.この講演がお役に立ちましたか?
<1>大変役に立った     71%
<2>役に立った       29%
<3>あまり役に立たなかった.   0%

2.コメント

・私の両親のことと、私自身と家内のこととして勉強させてもらいました。

・大変為になるご講演でした。お盆休み中に早速家族で話し合いをしたいと思います。

・本日はありがとうございました。saito先生の説明も非常にわかりやすく、今後の少しでもスムーズに事が運ぶことに大変役に立つと思います。知ってると知らないとじゃ、すごーく大きな差だと思います。自分の両親についてももちろんですが、自分自身の事も踏まえて、早いとは思わず主人と終活に向けて動き出したいと思います。

・将来の介護のためにと参加しましたが,後見人制度に2種類あることを知りませんでしたし,両親だけではなく,配偶者との間でも考えていかなければならない事だと気づき,大変勉強になりました。派遣スタッフも参加させていただき,とてもありがたいです。

・親の介護や自分の老後についてちょっと怖くなりました。

・大変役に立つご講演ありがとうございました。知らなかったことばかりでしたが,説明が分かりやすく理解ができました。質問ですが,任意後見人の契約をするのはいつ頃が良いタイミングなのでしょうか。事故などによりいつ自分に後見人が必要になるかはわからないですが,例えば40歳の時点で自分の分の後見人契約をするのは早すぎるかと思います。定年あたりと思っておけばよいのでしょうか

・とても分かり易く、また このタイミングで聞けて良かったと思う内容でした。

・両親が健康なので介護についてあまり考えていなかったのですが、今回の講演を聞いて将来の介護について妻と色々相談するきっかけになりました。次回も参加したいと思います。

・将来の家族の介護に備えるために、まずリスクを知り早めに準備していくことが大切ということを学ぶことができ大変有益なセミナーでした。貴重な機会をありがとうございました。

・私の状況では採れない選択肢の話もあったのですが,知らなかったことを知ることができ,勉強になりました。これを機会にして,調べておこうと思って,先週末は介護関係のことを調べて勉強しました。こういった制度とか仕組みとかについて学べる機会があったら嬉しいです。

・親の介護は終了していますが,親だけじゃなく親族(講演会では叔母が例に上がっていましたが他人事ではなかったです)の介護があるのか!と安心していられないと思いました。今後も参加させていただきます。企画された皆様,ありがとうございます!

・任意後見については全く知らなかった。今後の備えとして取れる手段があると知れたことは非常によかった(親のみならず、きょうだい、おじおばに対する気がかりも少なからず抱えている者です)

・母の意思能力がはっきりしているうちに対応しないといけないということを改めて認識したとともに,不慮の事故もありえるのでエンディングノート含め日頃から話しておかないといけないなと思いました。

要約すると

いただいたアンケートの結果、コメントからも現役世代に老後のリスクとその回避策をマスターしておく有効性、必要性を確認することができました。
リスクに気づいただけで、何もしないのであれば意味がありません。
一般社団法人 日本Happy Ending 協会の会員であるあらゆる分野の専門家が、老後のリスクを認知 → 検討 → 選択 → 実行までの一貫したサポートをチームで用意しています。
気づいた問題の先送りは大きな後悔を引き起こすので、要注意です。

🔹 老後はいつ来るかわからない
老後は必ずしも暦年齢で計るべきではない
年齢には暦年齢以外に、健康年齢、精神年齢、社会的年齢、精神年齢、主観的年齢があると言われています。
暦年齢が若いとしても、病気になったり、事故に遭ったりしてもそれは同じことです。
まだ時間があると言えるのは神だけでしょう

🔹 備えをすることができるのは今だけ
いつ到来するか知れない「老後」に対して、健康、お金、家族(孤独)、生きがいなどは若年時からの積み上げによって形成されるものであって、定年後などのタイミングに突然できるものではありません。
従って、間に合わせたければ、備えをスタートすることができるのは今だけです。

🔹 リスクは自分のことに加えて家族のこと
備えは自分の老後のリスクだけでなく、親や親戚をサポートすることも大きなリスク!リスクは木(自分)だけではなく、森(親、兄弟、親戚)を見回す必要があります。

🔹 老後のリスクは親のことから
親の老後のリスクは自分が仕事や子育てで忙しいタイミングでやってくる!より、早めの備えが必要

🔹 おひとりさま、子のいない夫婦の備え
サポートしてくれる子のいないおひとりさまと夫婦はよりリスクが高いので、早く対策に着手する必要があります

🔹 老後の備えは終活ではなく、リスクマネジメント
アンケートに「終活」というコメントがありますが、「終活」であるととらえてしまうと、間に合わなくなるリスクがあります。
生命保険に加入するタイミングで老後のリスクも知っておくべき!
終活ではなく、加齢によるリスクを予めコントロールするリスクマネジメントと考えるべきです。

🔶 企業や団体がその構成員に対して以上のような人生ドックの機会を提供することは福利厚生面からも、ロイヤリティの向上ならびに戦力維持の観点からも有益です。

一般社団法人 日本Happy Ending 協会は引き続き企業・団体に対して、老後に備えるワークショップ・研修を提供して参ります。