歳を取った親の姿を見て、介護や相続について不安がよぎることがありませんか。
親と親のことについて相談したいと思っても、「縁起が悪いことを言うな!」と叱られそうで、この話題を持ち出すことができないと言う人は少なくありません。
理屈の上ではともかく、親しい人の間で死とそれに近いことについて語るのは、感情的にはあいかわらずタブーなのです。
縁起の悪さはともかく、一度生を受けた以上、誰であろうとも、加齢により健康は衰え、いずれ療養や介護が必要となり、その先亡くなることに疑いはありませんから、予め相談した上で段取りを整えておくに如くはありません。
親と相談しようとする前に理解すべき親の感情
①親(に限らず)はいくつになっても死ぬつもりがなく(死を否定しながら)生きています。さらに、自分だけは認知症にならないとも信じています。信じたくないものは信じないのというのが人間の習性なのです。
②親は、知識も経験においても、いつまでも自分の方が自分が育てた子に優っていると考えているので、基本的に子を相談相手として見ていません。
③親は自分の理解力、判断力が衰えていることを認識しつつも、それを子に対して認めることを忌避します。
子は、年老いた親の相談相手は当然のごとく自分だと考えていますが、親は必ずしもそうではありません。
どうすれば、この自ら感じる縁起の悪さを超えて、死ぬ気のない親と相談をすることができるのでしょうか。
親が終活について子と相談する気になる 5つのポイント
子が親の老後の相談相手になるために必要なのは下記の5ポイントです。
その1:知識
まず、高齢な親が必要とする備えについて、親以上に漏れなく理解して、アドバイスできる状態にあること。親は子よりも様々なことを知っているつもりですから、それを凌駕していると感じさせなければ、相談に足りる相手として認めてもらえません。相手に話を聞いてみたいと思わせる何かが必要です。
その2:相談のプログラム(手順)
親子の間でスムーズに問題を共有するための相談のシナリオを予め準備しておきましょう。
What: 漏れなく何について検討する必要があるのか
How : それぞれの問題をどのように解決するのか(おおまかにでも)
Who : 誰(専門家を含めて)が対処することができるのか
When: いつまでに対処すればよいのか
また、多岐にわたる課題をこなすためにPDCAサイクルを回す仕組みも必要です。
その3:コミュニケーションの見える化
縁起が悪く、広範囲にわたる必要な備えについて、言葉だけで親と子が情報を共有するのは容易ではありません。視覚に訴えれば、具体的なイメージを共有することができ、深いレベルで情報を共有することができます。
その4:親が自分で選択して、決定するすすめ方
誰でも、人から指図を受けるのはいやなものです。幼児教育から高齢者に至るまでこの自発性の原則は変わりませんが、特に高齢者は自分の価値観にこだわりを持っています。
自分で気づいたからこそ、自分の価値感に合致しているからこそ、実行しようと思うのです。子の価値観の押しつけではなく、親が自分で気付くようなアプローチを行わないと、反感を招くだけに終わります。
その5:自分の身代わりとなるエージェント(媒介)の存在
その1からその4までに共通する問題ですが、この手順を子であるあなた自身が主導してやるよりは、あなた自身が前面に出ずに、エージェントにやらせる方が効果的です。親も子であるあなた自身からガイドされるよりも抵抗感が小さいでしょう。子は監督しながら、直接のやりとりはエージェントに任せるのです。
以上の5点のポイントについては、もっともだと思ったとしても、実際に実行するのは容易ではありませんよね。
でも、安心してください。
これから、この5点をカバーして、あなたと親の相談をはじめからしまいまでサポートするHappy Ending カードを紹介します。
親との相談をサポートするHappy Ending カード
上記の5つのポイントを充足して、子が親の相談相手となるために、Happy Ending カードがあなたの有能なエージェントとなります。
Happy Ending カードの機能を紹介します。
1.セカンドライフ(老後)を疑似体験することができる
どんなに賢い人でも、知らないことに備えることはできません。
老後には、それ以前に体験したことがない想定外のリスクが数多く待ち受けています。備えておかないと後悔するであろうリスクをもれなくスクリーニングしておきましょう。
(例示:Happy Ending カードG-7:ペット)
このカードによってペットの将来について思いが及び、対処するか否かを自分の価値観で判断し、対処する場合には、託する相手とこのカードで判断を共有することができます。
Happy Ending カードは49枚のカードをめくっていくことによって、老後に遭遇するであろうリスクを疑似体験することができます。
しかも短時間で。
Happy Ending カードのプレイの結果、老後に想定外がなくなります。
①知らなかったリスクに気づくことができる。
②知っていたけど、放置していたリスクを再認識することができる。
(子の立場で)
子が親の立場を想定しながらプレイすれば、親が抱える不安とリスクを理解することができます。親の視点に立ちそれに共感することができるからこそ、相談相手になれるのです。
2.自分で自分に必要な備えを決める
理屈上ではやった方がよいと思ったとしても、感情は人からの指図を嫌います。その指図が、自分の子からであれば、その傾向は強まりこそすれ、弱まることはないでしょう。
Happy Ending カードは、本人(プレイヤー)が一人でプレイして、49枚のカードそれぞれにプログラム上の4つの選択を行うと、プレイヤーが望む今後の人生が自動的に決まるセルフニード喚起方式です。相談者である子は、Happy Ending カードのプログラム通りに親にプレイを勧めれば、親が子に相談したいことが目の前に明らかになります。
(Happy Ending カードのロジックカードYES/NO )
4つのロジックカードに従ってカードを振り分けていくと、プレイヤー自身がしたいカードを抽出することができます。YES/NOは4つのロジックカードの一つです。
親も、自分自身が選んだカードですから、気づきに喜びもあり、素直にその結果を受け入れることができるでしょう。
(プレイした高齢者のアンケートへのコメントです。)
子の立場では
親のプレイを横で見ていれば、親が選択するカードで親の思いを知ることができます。しかし、まずは親に一人でプレイしてもらって、その後に子が親の立場で選んだカードで相談に入り、相違点を調整するという方法を取ることもできます。
3.家族や親しい人と共有し、PDCAサイクルを回す
RISKに残ったHappy Ending カードは、自分が死ぬまでに備えておかないと後悔するコトです。親本人では対応できない、人のサポートが必要となるカードは人と共有しておき、親が望む備えを共有しておく必要があります。
介護や葬儀などは、親が自分で執り行うことはできませんから、当然託したい人に自分の想いを共有しておく必要があります。しかし、何をして欲しいのかに漏れがあってはなりません。
Happy Ending カードで目の前のカードを視覚的に見ながら、問題を漏れなく共有した上に、チェックシートにログを残すことによって、その後のPDCAサイクルを回すことが容易になります。
(Happy Ending カードのチェックシート)
Happy Ending カードをプレイしたログをこのチェックシートに記録します。このチェックシートが親のHappy Endingの”健康診断書”であり、今後一緒にPDCAを回すベースとなります。
4.Happy Ending カードはあなたのエージェント
プレイヤーである親は、Happy Ending カードとコミュニケーションを取りながら、自分の価値感に従って必要なカードを選択していきます。その判断に子が介在する必要がありません。むしろ介在しない方がよいのです。
Happy Ending カードがプレイヤーへの質問を発することからスタートして、すべてのプログラムを回して行きます。プレイヤーはトリセツを見るだけで、一人でプレイをすることができます。人が介在しないので、集中して素直な判断が生まれます。子がサポートするとすれば、プレイのルールを説明する程度のことです。
エージェントとしてのHappy Ending カードは、子が説明したり、質問をするよりもはるかに正直な気持ちをプレイヤーから引き出すことができるのです。
5.専門家のサポートを受けることができる
備えの実行に専門家のサポートが必要なカードが少なくありません。
どのような専門家がそのカードのサポートに相応しいのかわからないこともあるでしょうし、そのような専門家と面識がないという人が大半です。
その場合、Happy Ending プランナーである専門家を紹介することができます。そのサポートは有料となりますが、お気軽に弊協会にご相談ください。
(チームトラスト:Happy Ending プランナーの専門家)
Happy Ending カードをプレイする方法
Happy Ending カードをプレイするにはお近くのHappy Ending プランナーとリアルにプレイする方法と、オンラインのウエビナーでプレイする方法から選択することができます。下の2つのリンクをご覧ください。
◇ Happy Ending プランナーとリアルにプレイする。
→ お近くのHappy Ending プランナーにご連絡ください。
◇ オンラインウエビナーで受講する。
→ Happy Ending Schoolにお申込ください。
<要約すると> 親と相談をはじめる段取り
何ごとも段取り八分です。段取りとは予め手順を整えておくことです。
その時はいつ到来するかわかりませんから、Happy Ending を迎えるために肝心なのは、早期着手です。
人生のスタートとエンディングは家族の団体戦です。チームプレイのルールを早めに決めて共有しておきましょう。
親と相談する手順
1.まず、子が親の抱える不安とリスクについて学んで理解をしておく。Happy Ending カードを親の立場でプレイすると、漏れなく親の不安とリスクを理解することができる。
2.親にHappy Ending カードのプレイを勧めて、親の価値観で必要なカードを選択してもらう。
3.子が親の立場で選択したカードと、親が自身の価値観で選択したカードを照合し、子は親の選択したカードと選択した理由を傾聴する。
4.親と子で対処するカードを調整して、決定する。
5.専門家に対処を依頼するカードを選定する。
6.専門家に依頼しないカードを子と親で役割分担する。
7.おおまかなスケジュールを決めて、チェックシートを作成する。
8.協議のうえ選択したカードを一枚ずつ対処していく。
9.必要であれば、日本Happy Ending 協会からHappy Ending プランナーの専門家を紹介を受ける。