名刺サイズのカードを一枚財布に入れていたら命が助かるかもしれない……
としたら、そのカードを財布に入れておきますか?
そのカードの内容を記載するのに要する時間は約3分間だとします。
YESでしょうか、NOでしょうか?
あなたの命を助けるかもしれないカードとは何でしょうか?
知りたい人はこの続きを読んでください。
大事な時に判断できない?
次のHappy Ending カードの問いに対して、YES/NOで答えてください。
Q1.Happy Ending カードNO.C-1
あなた自身のことです。
このカードの問いに対する答えはYESでしょうか、それともNOでしょうか?
Q2.Happy Ending カードNO.C-2
あなた自身のことです。
問いに対する答えはYESでしょうか、それともNOでしょうか?
この2枚のHappy Ending カードは、あなたが交通事故に遭って救急医療を受けなければならない状態に陥っているにもかかわらず、意思能力を失った場合の備えについてたずねています。
もしも、あなたと家族が……
病院のストレッチャーに乗っているのがあなただとします。
医師は骨折している左膝を手術をしたほうが予後がよいと判断していますが、重症で意識を失っているあなたから手術の同意は得られません。
できれば、家族の同意を取り付けたいのですが、家族の連絡先の情報を携帯していなかったので、病院から家族に連絡のつけようもありません。
Q3.医師は、手術をした方が予後がよくなると考えている膝の手術をするでしょうか、それともしないでしょうか?
手術をした方があなたのためになる前提で考えて見てください。
YESでしょうか、NOでしょうか?
正解は?
実は、正解はありません。
その時の医師の次第だと言ってよいでしょう……
その治療が正当な医療行為として認められるか否かが問題だからです。
医療行為が正当なものであると判断される3要件について患者側も知っておいてもよいでしょう。
医療行為が正当とされる3要件
医師免許を持つ医師だからといって、患者の肉体への侵襲をともなう医療行為の何をしてもよいということではありません。
正当な医療行為と見做されるには、次の3要件が必要とされています。
①医学的適応性
心身への危険を随伴するものであるから、健康の保持及び増進にとって必要であり相当の方でなければ許されるべきではない。
②医療技術の正当性
医学的に認められた方法で行われなければならない。
③患者の同意
医療行為は心身への侵襲を伴うのだから、それを受け入れるかどうかは患者が決定すべきである。
患者の立場で理解しておきたいのは、医師は3要件が充足できないと判断すれば、能力があって、助けようという気持ちがあったとしても、積極的な治療を躊躇する場合があるということです。
医療訴訟のリスク
正当な医療行為以前の問題として、医師は職業柄、民事上、刑事上の責任を問われるリスクを負っています。医療事故の民事裁判は年間700件から1000件に上っています。
もし、あなたが意識がない中で同意をしていない手術が行われて、その結果に納得できない場合には、あなたは医師に対して訴訟を起こすかもしれません。
緊急避難と推定的同意
TVの医療ドラマでは、意識を失った患者に対して大胆な手術を行っていますが、放っておくと死んでしまうような状態、より大きな損害が発生すると判断された場合の緊急避難として行っています。
また、軽度な治療の場合は、本人に意思能力があった場合にはその治療に対して当然合意するであろう判断して行う推定的合意という考え方もあります。
しかしながら、自分が意思能力を失った状態で、極力予後をよくするためには医師に十分な治療を施してもらいたいですよね。
そこで必要なのが、自分をよく知る家族の同意なのです。
家族に同意してもらうためには、医療関係者から速やかに連絡がつかなければなりません。そのために必要なのが、1枚のカードなのです。
救急あんしんカード
3分で書けると書いたのはこの救急あんしん情報カードです。
こちらは横浜市消防局のWebサイトに掲載されている救急あんしんカードです。消防局はご存知の通り、救急車の元締めですから、携帯の必要性を訴えていることに説得力があります。
☞ 横浜市消防局HP
<救急あんしんカード記載項目>
緊急連絡先に加えて、治療にあたる医療関係者の参考になる医療情報の記載覧があります。
・生年月日
・氏名
・血液型
・緊急連絡先
・かかりつけ医療機関
・治療中の病気等
・服用している薬
・アレルギー
マンガで一目瞭然 「救急あんしんカード 日本Happy Ending 協会 オフィシャル版」のご紹介
一般社団法人 日本Happy Ending 協会はオフィシャル版「救急あんしんカード」を有料でご提供しています。ひと味違う「救急あんしんカード」をご覧ください。
生命保険と”もうひとつの保険”
ドリルを買う人はドリルが欲しいのではありません。
欲しいのは「穴」です。
病気やケガに備えて、生命保険、医療保険、傷害保険(ドリル)に加入している人は少なくありませんが、保険そのものが欲しくて保険を買っているわけではありませんよね。
おそらく、治療が必要になった際の治療費等を賄うために買ったのだと思いますが、よく考えて見ると、治療費が目的の「穴」ではないのではないでしょうか?本当に欲しい「穴」は健康な心身であるはずです。
しかし、保険をフレームにして考えてしまったので、治療費以外のリスクについて思いが及ばなかったかもしれません。
病気やケガで治療を受ける際にまず必要なのは、治療の同意と本人の医療情報であって、お金はその後でよいのです。本来できるはずの治療を受けることができなければ、場合によってはその病気とケガが原因となって早く死んでしまい。治療費も大して要らないようになってしまうかもしれません。
むしろ、家族の同意を得られなかったり、本人の医療情報がないために十分な医療を受けられないことの方がよほど大きなリスクだと言えるでしょう。
私は、保険でカバーできないリスクへの備えを”もうひとつの保険”と呼んでいます。救急あんしんカードは”もうひとつの保険”のひとつですが、ひとつでしかありません。
保険は自分が病気になったり、死んだ場合のことを考えて入ったはずですが、そのような状況の時にお金以外に、何が必要になるのかよく考えてみたでしょうか。
保険のセールスパーソンは、給付金や保険金が支給される前後にあなたに必要となることについて充分にアドバイスしてくれたでしょうか?
それとも、お金のことしか話がありませんでしたか?
その保険の給付金や保険金を受け取る際にお金以外に必要な”もうひとつの保険”まで、保険の契約時にしっかりアドバイスしてくれて、しかもその際にサポートしてくれるセールスパーソンを選んでおいた方がよいと思いませんか。
賢明な人であっても、知らないことに備えることはできません。
もし、あなたを担当する保険のセールスパーソンから”もうひとつの保険”のアドバイスがなかったのであれば、この機会にあなたに必要な”もうひとつの保険”について、確認しておいたらどうでしょうか。
Happy Ending カードは、保険と保険以外に備えが必要なリスクを体験するカードゲームです。プレイすれば、自分で備えたいカードをRISKカードとして選ぶことができます。
興味のある人はHappy Ending カード体験会をご覧ください。