How? Happy Endingのために

バケットリストとは? 間に合わない理由を「7つの習慣」から

バケットリスト(bucket list)?
死ぬまでに自分がやりたいことを書いたメモのことです。
バケットリストを書いている人は少ないと思いますが、このblogを読むと書きたくなるかもしれませんよ。

映画「バケットリスト」(邦題「最高の人生の見つけ方)

映画「バケットリスト」(邦題「最高の人生の見つけ方)」がバケットリストを一般名詞化したと言われています。

<あらまし>
ふたり部屋の病室に入院していたのは、実直な整備士のモーガン・フリーマンと大病院の経営者で大金持ちのジャック・ニコルソン。

がんで入院していたふたりの病室に担当医師が入ってきて、ふたりに対して同時に余命6ヵ月と余命宣告をしたのです。

余命6ヵ月の宣告にショックを受けるふたり……

その後、モーガン・フリーマンはベッドの上で黄色のメモ用紙に何かを書き始めました。しかし、書き終わった後に、そのメモを丸めてゴミ箱に捨ててしまいます。それを見たジャック・ニコルソンがその黄色いメモ用紙をゴミ箱から拾い上げて尋ねます。これは何だ?と……

バケット・リスト(bucketは棺桶。kinck the bucketとは死ぬという意味)だと応えるモーガン・フリーマン。

死ぬまでにやりたいコトをバケット・リストとして書いてみたが、あと6ヵ月で実行するのは無理だから、諦めたと言うのです。

ところが、ジャック・ニコルソンは言います。諦めることはない、ふたりで実行しよう!と………

それからふたりはバケット・リストに従って、残された人生においてやりたいコトを次々と実行し、Happy Ending を迎えます。がんで死ぬにも関わらず、めでたしめでたしなのです。

残念なことに、余命半年と宣告された末期がんの患者が、世界中を飛び回わることができるのは映画の世界の中だけでしょう。

余命宣告を受けてからバケットリストを書き始めても間に合わないにもかからわず、多くの人が元気なうちに、バケットリストを書いて実行しない理由と対策が今回のテーマです。

バケットリストを理解すれば、間に合わないリスクを回避してHappy Ending となる可能性が高ります。

残された時間が目標の変更を強制する

何ごとにおいても、当初の計画がその通りに進むことはありません。むしろ、時間の経過に応じて、当初の計画を残された時間に適応させる必要が生じるのが普通です。

・来客に料理を5品用意しようとしていた主婦が、調理に手間取った結果、1品諦めるか、調理の方法を簡素化することがある。

・テストに臨む学生は、勉強不足で自信のない科目は1問目から取りかかるのではなく、得点の取りやすそうな問題を探して、苦手な問題は後回しにするか、その得点を諦めることがある。

・期末に予算達成を追う管理職は全部門の予算達成が難しければ、特定の部門の達成に集中するように部下に指示する。etc.

当初、時間が十分にあるようにみえた時には全部達成するつもりだったのですが、計画よりも実行に時間がかかる場合が多く、予定は必ずと言ってよいほど遅れます。その理由は、想定外の発生優先順位の取り違えです。

時の経過による時間の欠乏は、目標自体の変更を強制する。
会食の時刻、試験の終了時刻、営業予算の締切の月日などはあらかじめわかっているが、人生の終了時刻は予知不能で、突然やってくる特殊な期限。

残された時間と優先順位

残された時間の減少に適応して目標を達成するには、優先順位のつけ方がポイントになります。そこで、世界で最も売れた(3000万部)ビジネス書である「7つの習慣」(スティーヴン・コヴィー著)の第2の習慣と第3の習慣を復習してみましょう。

第2の習慣「目的を持って始める」の章は、自分の葬儀を想起せよから始まります。自分の葬儀で出席者に自分のことをどのように思ってもらいたいのかを考えよ!というのです。コヴィーは人生の成功を望む読者に対して、冒頭に人生の締め切りである死を強く意識させました。

そして、第3の習慣は「重要事項を優先する」です。バケットリストの作成してHappy Ending になるためにはこの第2と第3の習慣が必要です。 

 

第3の習慣「重要事項を優先する」

優先順位の考え方は様々ですが、重要度と緊急度の2軸で4象限に課題をプロットする方法がよく知られています。

緊急とはすぐに対応しなければならないように見えるコトであり、重要とは結果の影響度を現しています。このマトリクスを見る上で注意が必要なのは、人は緊急性の高いことに反応しがちであるという点です。電話は代表的な緊急性の高い仕事です。どんなに重要なことをしていても、電話にはつい出てしまいます。

優先順位は着手の順番です。時間には限りがあるので、着手の順番の取り違いは致命的です。来週が期限の仕事を今日やって、今日期限の仕事を処理する時間がなくなってしまうと大変です。

領域別の注意点を見ていきましょう。

<第1・2領域>
緊急度も重要度も高い第1領域は誰でも真っ先に対応するため、実はさほど気にする必要はありませんが、重要度が高いにもかかわらず、緊急度が高くない第2領域は要注意です。

第2領域が最も注意されなければならない理由は、今は緊急性のない第2領域の課題は時間の経過とともに第1領域へ移動する点にあります。来週末が期限の課題は今日の時点では緊急性がありませんが、来週末まで着手しなければ、その時点で緊急かつ重要な第1領域の課題となってしまいます。第2領域は着手が先送りされがちなため、第1領域に移動しやすく、第1領域が課題で一杯となってしまうと、やりきれなくなるのです。

<第3領域>
また、緊急度は高いが、重要度は低い第3領域が第2領域の時間を奪っていきます。人は電話やメール等の他律的な仕事を自律的な仕事より優先する傾向があります。第3領域の仕事が突発的に入らないようにする仕組みを用意しておく必要があります。

<第4領域>
さらに、重要度も低く、緊急度も低い第4領域は目的を持たない人の暇潰しに持ってこいです。Webを延々とブラウジングするとか、知人とのチャット、ゲーム等です。
もっとも、暇潰しが必要な人にはバケットリストは不要かもしれません。

「重要事項を優先する」

・4領域のマトリクスで最も注意して管理しなければならないのは、緊急性は低いものの、重要度が高い第2領域。

・第2領域の課題を緊急度が低いうちに対処しておくことによって、クオリティが高く確実に実行ができる。

・第2領域にある間に課題を処理できる状態が、前倒しで仕事が進んでいることとなり、生産性が高くなった証し。この点は、人生においても同じ。

余命宣告を受けないとバケットリストを書かない理由

余命宣告は、すべてを同時に第1領域にしてしまいます。

すべてが第1領域となって追い込まれてしまうと、やりたいコト全部をやり遂げることも、クオリティ高く実現することも困難です。残念ながら、この時に実行に気づいても、すでに手遅れなのです。

いつか死ぬことを誰もが知りながら、余命宣告を受けなければバケットリストを書かない理由は、重要な人生の課題を第2領域にプロットしたにもかかわらず、重要性を無視して緊急性の低さだけを理由に先送りしてしまうことにあります。

そして、バケツ(時間)の容量には限度があるにもかかわらず、それを意識することなく第3領域や第4領域に時間を費消してしまう結果、第2領域の重要性の高い課題がこぼれてしまうのです。

しかも、会食の時刻、試験の終了時刻、営業予算の締切は予めわかっていて、徐々に緊急度が高まるのですが、いつやってくるかわからない死は、緊急度を突然高めるか、もしくは死によって緊急度そのものを消し去ってしまいます。従って、バケットリストの課題については、計画時に緊急度の高低がわからないのです。

死の到来時期がわからないために、バケットリストの作成と課題の実行は優先順位のマトリクスにはプロットできないはずですが、多くの人はいつまでも死ぬつもりがないため、緊急性を低く見積もり、第2領域にプロットした上で、実行を先送りしがちです。結果として、バケットリストを余命宣告を受けてから書き出しても、多くの課題を実行できないまま死を迎えることになります。

後悔しない人生のために必要なこと

1.死はいつやってくるかわからないということを念頭に置くこと(死について緊急性の判定はできない)
2.死ぬまでにやっておきたいことをバケットリストにまとめ、第2領域にプロットする。
3.バケットリストの課題はマトリクス上、第2領域にプロットされるが、第1領域に移動する前にしか実行できない。
4.バケットリストの達成期限は1年とし、毎年見直す。
5.バケットリストは常に目に付くところに掲げる。

バケットリストの課題の達成期限
1年毎に設定。
毎年12月31日(誕生日でもよい)に死ぬつもりで作成する。そして、毎年正月(誕生日)にリストを書き直す。実行した課題ははずし、やりたい課題を追加する。

あと3年生きるとか、10年生きると思ってしまうと、第2領域にプロットされたバケットリストの課題は、先送りされてしまう。年末(誕生日)に死ぬつもりであれば着手に進むはず。

1年間でできないことは3年かかっても、10年かけてもできないでしょう。
問題は今着手するか否かなのです。

今からバケットリストに着手したらいかがですか。

バケットリストを書く前に

バケットリストの作成はライフプランニングです。
バケットリストの課題を達成すること自体が人生であると考えましょう。

しかし、バケットリストに書くべきことが思いつかないのでは話になりません。前提として、第2の習慣「目的を持って始める」が必要です。何をしたいか思い浮かばない人はHappy Ending カードをプレイしてみてください。気づかなかった課題に行き会うかもしれません。

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