行動心理学

人間だけが老化する?知っておきたい遺伝子と意識の戦い

人生100年時代と言われますが、「老化」するのは人間だけであることを知っていましたか?

様々な動物を見回してみてください。大半の動物は生殖能力を失う(遺伝子を複製する)と死んでいませんか?人間以外に老化する動物はありません。老化は人間に限った問題なのです!

老化というと好ましくない響きがありますが、老化するというよりは老化することができると理解すべきでしょう。

なぜならば、老化するとは生殖能力を失っても、必ずしも直ちに死ななくてもよいということです。さらに、生殖能力を失ったとしても、遺伝子を複製すること以外に自分がしたいことを勝手にすることができるのです。

他の動物にはできなくて、人間だけが老化することができるようになった理由は、人間にしかない意識遺伝子のプログラムに叛き続けて、遺伝子のプログラムに対抗することを可能とする文化を進化させてきたためです。

その結果、動物と違って私たち人間の心には遺伝子のプログラムと過去の経験のパターン認識からなる無意識に加えて、将来のことを仮定的に考えることができる意識が進化した結果、二者が併存して意思決定をするようになりました。これを認知の二重過程と言います。

自分がした行為であっても、なぜそうしたのか理由が明確にはわからなかった経験をお持ちだと思います。それは遺伝子のプログラムを中心とする無意識が意思決定をしていたからです。

人間の心には認知の二重過程が併存している
無意識の判断はたいがい正しいと言われているが、遺伝子は無意識を通じて長い人生を送るようになった人間にとって時々合理的ではない判断を下すことがあるため、人生を左右する大きな判断をする際には無意識の動きに注意が必要!

1️⃣ 遺伝子のプログラムと過去の経験のパターン認識からなる無意識 ← 人間にはその活動を認識できない
2️⃣ 将来のことを仮定的に考えることができる意識

人生の重要な選択を私たちが認識できない無意識がしているとしたら、リスクがあると思いませんか?
進化した意識が獲得した老化(老後)を気分よく過ごしたいと考えるのであれば、選択は二者択一です。あなたはどちらを選びますか?

選択肢1:今まで通り無意識に任せきりにする
選択肢2:今から意識を研ぎ澄まして無意識の判断を検証する

自分に限って無意識に任せきりにはしていないと思っているかもしれませんね。でも、少しでも無意識の動きについて気になるようであれば、続いてご覧ください。

老化をすることができない動物

死は年老いていく動物が食物を見つけるのが下手になることによって生じる。飢え、免疫システムが効率的な働きを失うために起こる病気、あるいは、逃げる能力が衰えるために捕獲によって生じる。野生動物は、人で言う中年あるいは老年に到達する前に都合よく死ぬ。

「人はなぜ老いるのか?」レオナルド・ヘイクリック

・サケは川を上って産卵した直後に崩壊する……

・カマキリの雄は受精中に雌から頭を食べられる……

・キリギリスは産卵後に冬を待たずに死ぬ……(イソップの寓話とは違い)

このように、ほとんどの動物(個体)は生殖活動ができなくなるとその生涯を終えます。その理由は、彼等に無賃乗車している遺伝子がそのようにプログラムしているからです。
生殖活動ができなくなった個体は自身を複製したい遺伝子には不要な存在となり、役に立たなくなった個体には死んでもらうことで、複製された遺伝子の新たな乗り物である子の生存空間、食料を確保したいのです。

遺伝子にとって動物(個体)は便利な一時的な乗り物に過ぎないというわけです。遺伝子はあくまでも利己的なのです。
サケ、カマキリ、キリギリスはともかく、私たち人間がどうなのかが問題です。

遺伝子は我々人間の複製を作るために存在すると言う一般的知識は180度見当違いである。私たちは、遺伝子の自己複製を可能にするために存在しているのである。第一義的存在は遺伝子であり、私たちは副次的存在に過ぎない。

「心は遺伝子の論理で決まるのか」キース・スタノヴィッチ

利己的な遺伝子

普段細胞の中にある遺伝子を意識することはないでしょうが、自分は遺伝子に関係なく、意思決定をしていると思っているとしたら、それは誤解です。サケ、カマキリ、キリギリスと全く同じではありませんが、遺伝子の都合で個体としての人間の都合とは関係なく、無意識が意思決定していることがほとんどと言っていいのです。

無意識の動きはとらえようがないため、自分の人生に関することは全部自分(意識)が決めてきたと思うのは無理もありません。今まではそれでなんとかなったのでしょう。しかし、残された時間に限りがあることに気づく時、後悔しない人生を送るためには「利己的な遺伝子」の存在を理解した上で、より意識を研ぎ澄ましておく必要があります。

意識とは、実行上の決定権を持つ生存機械が、究極的な主人である遺伝子から解放されると言う進化傾向の極地だと考えることができる。脳は、生存機械の仕事の日々の営みに携わっているばかりでなく、未来を予言し、それに従って恋する能力を手に入れている。脳は遺伝子の独裁に叛く力さえ備えている。

「利己的な遺伝子」リチャード・ドーキンス

ドーキンスの言う「生存機械」とは遺伝子の乗る個体すなわちサケ、カマキリ、キリギリス、人間などのことを指しています。

自己の生存と複製を最重視する利己的な遺伝子は乗っている個体に対して、生殖能力を失ったら、死ぬようにプログラムしていますが、不思議なことに、サケ、カマキリ、キリギリスと異なり、人間だけは生殖能力をはるかに超えて老化しているのです。

人間の女性の生殖能力のピークは30歳だとされていますが、日本人の女性の平均寿命は87歳であり、その子(遺伝子が乗っている)を育てる期間を考慮してもはるかに長い期間生きています。人間は他の動物はすることがない老化を経験することができる特別な存在なのです。

人間が生殖能力を失った後でも長らく生きている理由は、ドーキンスの言うとおり、遺伝子のプログラムに叛くことができる意識が進化してきたためです。サケ、カマキリ、キリギリスには遺伝子のプログラムによって無意識に働く本能はありますが意識はないのです。意識がない動物には老化がありません。(例外は人間に飼育される犬や猫)

人間は意識を有するとは言え、遺伝子を源とする無意識に比べるとその力はかなり限定されています。また、個体(人間)ごとの意識の活用の程度はピンキリですが、それを持ったが故に人間は何かに意識を使わないわけにはいかなくなりました。

迷惑かもしれませんが、たまに生きる意味・意義とは?などと考えるのは意識のおかげです。
むしろ、動物に産まれた方がよかったでしょうか?

無意識

私たちの五感は、あらゆる瞬間に1,100万要素以上の情報を受信し、脳に送信していますが、人が意識的に処理できるのは、1秒あたりわずか約40要素の情報だそうです。残りの19,999,960要素は無駄になっているのではなく、無意識が処理しているのです。

無意識は遺伝子に組み込まれたプログラムと個体の過去の経験から得られたパターン認識から構成されており、たくさんのモジュールがあって、受信する情報に対して自動的(勝手)に発火反応します。

ティモシー・ウィルソンが無意識の定義を「意識にはアクセスできないが、判断、感情、行動には影響与える心的過程」としている通り、無意識が何を考えているか、何を自分に指示しているかを個体(人間)は認識することができません。

無意識の動きを意識は認識することができない……

意識をもった人間が意思決定をする際に前提としてとらえておかなければならないのはこの点です。私たちは動物と同じように無意識が勝手に決めた判断の経緯と理由を知らないにもかからわず、自分が決めたこととして生きているからです。「勝手に」というのは語弊がありますね。無意識もあなたの心の一部ですから……

判断に必要な因果関係の想定


判断に不可欠なのは因果関係の想定です。
いつもこのように意思決定していないでしょうか?


「○○したら、〜となるであろう。だから○○しよう」
「○○したら、〜となるであろう。だから、○○はしないでおこう」と……

ただし、このように因果関係を想定するのは、言語化できる意識が意思決定に参加していた場合です。
因果の想定が適切でなければ誤った意思決定をすることになります。

コイントスの賭を持ちかけられました。

その1
勝率が何%であるかがわからなければ、この賭けに乗るのか、乗らないのかの判断はできません。
コインの表か裏のどちらかになる確率は50%だとわかりました。賭け金は1000円です。あなたはこのコイントスの賭けに乗りますか?

その2
賭け金が100万に引き上げられました。
コインの表か裏のどちらかになる確率は賭け金にかかわらず50%だとわかりました。
あなたはこのコイントスの賭けに乗りますか?

まずは、コイントスをした場合の勝つ確率を知る必要があり、勝った場合の利得と負けた場合の損失を具体的に理解しておく必要があります。

意識的に考えると上のコイントスの時のような判断となりますが、無意識の判断は遺伝子のプログラムと経験のパターン認識から無意識が自動的にそれを判断します。
その無意識の為した判断について個体にはその判断が為されたかどうかもわからず、そのように判断した因果関係も知ることができません。

わかるのは、無意識が判断した結果として自分が行った行為だけです。「言語」を持たない無意識はその理由を言語で説明することはできません。意識がすることは、無意識の判断に基づく行為を追認してその理由を後付けで考えることです。

無意識の判断はたいてい正しいと考えられていますが、無意識が特に得意で迅速に処理することができるのは過去にすでに経験しているコトです。一方、無意識に苦手なのは未経験なコト、将来のコトの判断です。

重大な意思決定を行う際には、無意識が行う因果関係の想定を意識に検証させる必要があります。

無意識の判断(例)

「あなたはなぜ今の配偶者もしくはパートナーを選んだのですか?」

と聞かれたら、その理由、因果をスラスラと答えることができるでしょか?

多くの人は「なんとなく……」、とか「直観で決めた」と答えます。

無理をすれば意識を使って言語で後付けで理由を考えることはできますが、自分でも意識の考えた後付けの理由に納得するのは容易ではないでしょう。

意識

意識の定義は容易ではありませんが、無意識と対比することによって理解しましょう。

無意識意識
特性・連想的

・全体論的

・並列的

・自動的

・認知能力への負荷が比較的少ない

・比較的迅速

・高度に文脈依存

・規則に基づく

・分析的

・直列的

・制御型

・認知能力への負荷が大きい

・比較的遅い

・文脈から独立

目的構造遺伝子に利するショートリーシュ型目的で比較的安定生命体への実効を最適化するロングリーシュ型目的で、環境変化に対処できるように常時更新される

出展:「心は遺伝子の論理で決まるのか」キース・スタノヴィッチ
無意識と意識を要約すると以下のようになります。

🔹無意識
・自動的に高速で働き、努力は全く不要か、必要であってもわずか。
・自分の方からコントロールしている感覚は一切ない。
・「今ここに」縛られている
現在の環境に迅速に反応し、巧にパターンを検出し、危険があれば警告し、目標指向行為を始動させるものの、このシステムにできないのは、明日、来週、あるいは来年何が起こるかを予想し、それに応じた計画を立てること。

🔹意識
・複雑な計算など頭を使わなければできない困難な時で活動にしかるべき注意を割り当てる
・意識の働きは、言語が必要で代理、選択、集中等の主観的経験と関連付けなることが多い
意識を持つ最も重要な機能は、目標を設定すること

ほとんどの場合に無意識による直観の判断は正しいと言われていますが、未経験のこと、将来に関することについては無意識の判断だけに頼るのは危険であり、判断には意識による反証が必要です。

無意識の活躍

無意識は意識できないからといって、いい加減なシステムではありません。むしろ無意識は環境と進化に適応して非常に高度な働きをしています。自動操縦のメタファーがわかりやすいでしょう。

ジェット旅客機の機長が羽田からサンフランシスコまで旅客を乗せて操縦しようとすれば、行きが約10時間、帰りは12時間も操縦桿を握っていなければなりません。副操縦士がいても大変な労働です。

しかし、空港の離着陸以外はほとんど自動操縦です。飛行機に任せて操縦桿から手を離しておくことができます。

離陸と着陸の際には自動操縦モードを解除して手動操縦モードに切り換えます。

航空機事故の80%は「離陸後の3分間」と「着陸前の8分間」の「クリティカル・イレブン・ミニッツ (魔の11分)」に集中しています。まだ、離発着は自動操縦モードに任せることはできません。しかし、離発着以外の時間を自動モードで運航することができることによって、機長はその体力と注意力を必要な離発着時に使うことができるのです。

人間もジェット旅客機と同じです。

その行動のほとんどを無意識の自動運転モードで動いています。これは進化と個人の経験の過程で培ったとても貴重な合理化です。五感に感じる毎秒1,000万もの信号を意識で処理することはできません。無意識が自動モードで処理してくれているのです。無意識と意識の認知の二重プロセスを上手く使う必要があるのです。

例えば、

無意識が助けている意識的行動無意識が自動モードで指示していること
・珈琲を飲みながら雑誌を読む・カップを左手で持ち上げて口までこぼさないようにゆっくり持って行って、カップの端が唇についたら、やけどをしないように少しづつ口の中に流し込もう
・クルマを運転しながらおしゃべりをする

 

・黄色信号になったから右足で踏んでいるアクセルから足を上げて、左にずれして、その右足でブレーキをゆっくり踏もう
・講師の話を聞きながらメモを取り、気づいたことをまとめる・講師の話に聴覚を集中して何を言っているのかを聞き取ろう。聞き取った結果を手元のノートの左のページに、右手に持ったボールペンで罫線に沿って書き込もう

無意識の自動モードによって、下線を引いた部分の意識的な行動が可能となっていますが、私たちは無意識からの指示であることを意識することはありませんし、意識はそれに気づいていません。

このように考えてみると、人間のほとんどの行動は遺伝子と過去の経験をパターン化したことを無意識が自動的に行っており、意識的に行っていることはわずかであることに気づくでしょう。

あたかも自分の行動を自分が意識的に決めて行動していると思いがちですが、実はほとんどのことを遺伝子と過去の経験のパターンからくる無意識が私たちの知らないところで、気づかないうちに決定しているのです。

このことを理解しておくことが人生において重要なことかつ未経験であることについて意思決定をする際に非常に重要です。

意識の発達と脳

無意識は人間にも動物と同様にあったとして、意識は人間という個体にどのように進化してきたのでしょうか。

その原因は人間の置かれた他の動物にはない社会的な環境にあると言われています。人間は力が弱く、生存するためには人間同士が協力して複雑な社会的生活を送る必要がありました。

その必要性から、人間の脳の容量は類人猿から人間への進化に伴って次第に大きくなっていきます。人間の脳が肥大化したのは200万年前ごろから4万年前までの間だと言われています。250万年前最初期の人の脳は成人でおよそ600立方センチメートルであったのが、現在の人類は平均で1,200から1,400立方センチメートルの容量になりました。

重さにしてみると人間の脳は1,200グラム〜1500グラム。それに対して、ニホンザルは80グラム、ゴリラは550グラム、チンパンジーは約400グラムに過ぎないのです。人間が意識を持つに至った原因はここにあると考えられていいます。

無意識と意識が実行される脳の部位は異なります。意識が処理される新皮質、前頭葉は旧皮質の後に進化して拡大してきたものであり、この部位の存在が人間とそれ以外の動物を隔てる大きな原因なのです。

自動処理(無意識)に関わる部位は、後頭葉、頭頂葉、側頭葉に集中している一方、制御的処理(意識)は主に前頭葉で実行される。その中でも額の後ろあたりにある前頭前皮質は、頭のすべての部分から情報はまとめ、短期、長期の目標を打ち立て、全体としての行動を司令する部分なのでとりわけ重要だ。
*()内は筆者補記

「はだかの脳」リチャード・レスタック

人間が老化を獲得した理由

言語がない世界を想像することができるでしょうか?

人間は言語によって知識を反実思考し、記録し、複製し、伝承し、コミュニケーションを円滑にすることができました。その結果、社会的動物として文化を発展させ続けています。他の動物の経験はその一代限りであり、同世代にあってもその経験を共有し一緒に考えることは困難です。

反実思考(仮想)とは、目の前にないコトを想像して、何かをしたら、もしくはしなかったら、どのような状態になりうるであろうかということを仮定的に考える高度な思考プロセスです。そのプロセスの中核にあるのは因果関係です。このプロセスをすすめるために不可欠なのが言語であり、言語を司るのが意識なのです。

<行為の反実思考>
「○○したら、〜となるであろう。その理由は……だからだ。だから○○しよう」

<非行為の反実思考>
「○○したら、〜となるであろう。その理由は……だからだ。だから、○○はしないでおこう」

・「○○したら、」
・「〜となるであろう」
・「その理由は……」
のいずれも一つとは限りません。むしろ、可能な限り仮想して反実思考することによって意思決定の質が高まります。

人間の寿命がこの1世紀に大きく伸びたのはこの意識→言語→文化の進化のおかげです。

人間が文化として得た老化という成果物

意識の発達を源とする人間の平均寿命の伸びはこの一世紀で著しいものがあります。
日本人女性の平均寿命が1947年に53.96歳であったのが2020年には87.71と、73年間で33年も長く生きるようになりました。

1947年当時の53歳は老人とみられていたことでしょう。幸か不幸か、以前に比べて12,000日も長く老化した状態で生きることができるようになったのです。

人間が心の中に有することになった意識が、自己の生存と複製だけを利己的に望む遺伝子のプログラムに逆らって、人間のために進化させた文化がもたらした成果物なのです。

老化(長寿)をもたらした人間の文化の成果物をいくつか挙げてみましょう。どれを取っても無意識では創ることができない成果物だと思いませんか。

  • 乳児死亡率の低下、感染症対策、栄養の改善等公衆衛生活動の充実
  • 医療体制の充実
  • 医療保障の充実
  • 水道の設置、廃棄物の適正処理などの生活環境の改善

人間にしかない意識を自分の人生に活かすために

他の動物と同じように単に遺伝子の乗り物であった人間でしたが、気が遠くなるほどの長い時間をかけて意識という認知過程が進化した結果、老化と長寿という成果物を獲得しました。

しかし、問題は超高齢社会と言われる今、はたして長い人生は人間にとってよいことなのでしょうか?

この73年間で伸びた12,000日の使い方によって老化、長寿は個体の人生にとってよいものにも悪いものにもなるのです。

では、この12,000日を何に使いますか?

この問いの答えを無意識に求めても無駄です。無意識は将来のことを考えるのが苦手な上に、考えていることを言語化することができないため、人間が認識することができないからです。
唯一この問いに答えることができるのが意識です。

もし、この問いに答えられないとしたら、キリギリスのように、無意識に人生のコントロールを任せきりにしていたのです。動物と同じように遺伝子の命じるままに、人間にしかない認知の二重過程のうち片方しか使っていないことになります。

生き方は人それぞれです。
誰にでも意識を研ぎ澄ました方がよいとは言いません。むしろ、遺伝子のプログラムのままに生きるのが気楽でよいと思う人もいることでしょう。

無意識の判断だけに人生を任せることが危険だ!と思った人に生じる次の課題は意識をどのように使えばよいのだろうか?です。

賢明な人でも自分が思っていたほどには意識を上手に使えていないかもしれません。その糸口を学ぶことができるとしたら、多少の時間と費用を掛けてでも学んでみたいと思いますか?

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要約すると

1.人間の心はひとつではなく、無意識と意識の二重過程である
2.無意識の心理過程は意思には認識できない
3.無意識はたいてい正しい判断を行うが、経験していない将来に対する意思決定は誤ることがあるので、仮説的思考の得意な意識にその判断を検証させて必要があれば修正する必要がある
4.無意識のもつ力に対して意識は弱いので、予期的思考(仮想)のトレーニングをする必要がある
5.意識が獲得した老化(老後)をのんびり、のびのび、気分よく暮らすためには意識がしっかり働くことができる間に使って備えておく必要がある